「彼氏のあの仕草、なんか可愛いな」と思った瞬間、ふと不安になったことはありませんか?SNSでたびたび見かける「彼氏を可愛いと思ったら終わり」という言説。実際のところ、パートナーを可愛いと感じることは本当に恋愛の終わりの始まりなのでしょうか。
今回は、この言説の背景にある理由や、もし「彼氏可愛い沼」に陥りつつある場合の対処法について、詳しくお話ししていきます。
彼氏を可愛いと思ったら終わりという言説を気にする女性は多い
恋愛においてパートナーを「かっこいい」と思うことは自然なことですが、「可愛い」と感じることに不安を覚える女性は意外と多いものです。この不安の正体と、本当に心配する必要があるのかを見ていきましょう。
Twitterでしばしば見かける体験談
「彼氏を可愛いと思い始めたら、その恋愛はもう終わりに近づいている」—こんなツイートを見かけたことはありませんか?SNS上では、こうした体験談が数多く投稿されています。
「彼氏のことを可愛いと思い始めたら、1ヶ月後には冷めてた」 「彼の寝顔を見て『可愛い』と思った瞬間から、恋愛感情が薄れていった気がする」 「『可愛い』と感じ始めたら、次第に恋人というより弟や子どものように感じるようになった」
こういった投稿を目にすると、自分の恋愛関係にも当てはまるのではと不安になってしまうのも無理はありません。特に、長く続けたいと思っている大切な関係であればあるほど、心配は大きくなるものです。
付き合って以降は男を特に可愛いと思う瞬間が増えて不安に
恋愛関係が進展していくと、お互いのことをより深く知るようになります。最初は「かっこいい」「素敵」と思っていた彼氏のちょっとした仕草や表情、趣味に熱中する姿などを「可愛い」と感じる瞬間が増えてくるのは自然なことです。
例えば、
- 好きな映画や音楽について熱く語る姿
- 何かに集中している時の真剣な表情
- 寝起きのぼんやりした様子
- 失敗した時に見せる恥ずかしそうな表情
- あなたのためにがんばっている健気な姿
こうしたシーンで「可愛い」と感じること自体は、実はとても健全な反応です。しかし、「これって恋愛感情が薄れてるってこと?」「このまま冷めていったらどうしよう」という不安を抱えてしまう方も少なくありません。
一方で可愛いと思うと「長続きしやすい」という意見も
「彼氏を可愛いと思ったら終わり」という言説がある一方で、「パートナーを可愛いと感じられる関係こそ長続きする」という意見も存在します。
「かっこいいだけの関係より、可愛いと思える瞬間もある方が親密度が増す」 「お互いの弱い部分も受け入れられる関係は強い」 「恋愛感情だけでなく、愛情や親しみを感じられることが長期的な関係には重要」
このように、パートナーを可愛いと感じることは、必ずしも恋愛の終わりを意味するわけではないようです。では、なぜ「終わり」という言説が広まっているのでしょうか?
彼氏を可愛いと思ったら終わりと言われる理由

「彼氏を可愛いと思ったら終わり」と言われる背景には、いくつかの心理的要因があります。この言説が広まっている理由を理解することで、自分の感情をより客観的に捉えることができるでしょう。
恋愛感情から母性的感情への変化
「可愛い」と感じるときの感情は、時に「母性的」な要素を含むことがあります。恋愛初期の「ドキドキ」「憧れ」といった感情から、「守ってあげたい」「大切にしたい」という感情へと変化することがあるのです。
この変化自体は自然なことですが、中には「恋愛感情」と「母性的感情」は相反するものだと考える人もいます。「母性的な感情が芽生えると、性的な魅力や恋愛感情が薄れる」という考え方から、「可愛いと思ったら終わり」という言説が生まれたと考えられます。
しかし実際には、長期的な関係においては、恋愛感情と母性的・父性的感情が共存することは珍しくありません。むしろ、多面的な感情を持てることが、関係の深まりを示していると言えるでしょう。
悪い面も許容してしまう
「可愛い」という感覚は時に、相手の欠点や問題行動までも許してしまう原因になることがあります。
例えば、
- 約束を守らなくても「まあ、しょうがないか」と思ってしまう
- 自分の意見を尊重してくれなくても「そういう所も可愛いから」と許してしまう
- 自己中心的な態度を「子どもっぽくて可愛い」と解釈してしまう
このように、「可愛い」という感覚が冷静な判断を鈍らせ、本来なら問題視すべき行動や態度を見過ごしてしまうことがあります。その結果、長期的には不健全な関係性につながる可能性もあるのです。
沼にハマるリスク
「彼氏可愛い沼」という言葉を聞いたことはありませんか?これは、彼氏のことを可愛いと思いすぎるあまり、依存的な関係に陥ってしまう状態を指します。
具体的には、
- 彼の一挙一動に過剰に反応する
- 常に彼のことを考えてしまう
- 彼の話題ばかりを友人にする
- 彼に尽くしすぎて自分の時間や趣味を犠牲にする
このような状態になると、客観性を失い、自分自身のアイデンティティが薄れてしまうことがあります。そして、そういった依存的な関係は長続きしにくいという現実もあるのです。
上下関係の形成
パートナーを「可愛い」と感じると、無意識のうちに「守る側」と「守られる側」という上下関係が生まれることがあります。本来対等であるべき恋愛関係に、保護者と被保護者のような構図が生まれてしまうのです。
このような関係性は、初めは心地よく感じるかもしれませんが、時間が経つにつれて不均衡さが表面化し、お互いにストレスとなることもあります。「上から目線」と感じた彼氏が反発を覚えたり、逆に依存度が高まりすぎて健全な距離感が保てなくなったりする可能性もあるのです。
可愛い彼氏に沼り始めた際の対処法とは?
もし自分が「彼氏可愛い沼」に陥りつつあると感じたら、どうすればよいのでしょうか?恋愛関係を健全に保ちながら、お互いの成長を促すための対処法をご紹介します。
ある程度の依存状態を自己認識する
まずは、自分の状態を客観的に見つめ直すことが大切です。以下のような状態に心当たりはありませんか?
- 彼のLINEやSNSをついつい何度も確認してしまう
- 彼と離れている時間が辛く感じる
- 彼の予定に自分の予定を合わせることが多い
- 友人との会話が彼の話題中心になっている
- 彼の機嫌を取ることに神経を使いすぎている
これらに当てはまる項目が多いようであれば、少し依存度が高まっているサインかもしれません。しかし、自分を責める必要はありません。恋愛においてある程度の依存感情は自然なものです。大切なのは、その状態に気づき、バランスを取る努力をすることです。
自分だけの時間を大切にする
健全な恋愛関係を維持するためには、「自分の時間」と「二人の時間」のバランスが重要です。彼氏との時間も大切ですが、自分だけの時間や趣味、友人との時間も同じくらい大切にしましょう。
具体的な方法としては、
- 週に1日は「自分デー」を作る
- 昔から続けていた趣味や活動を再開する
- 彼氏とは別の友人との交流時間を確保する
- 自己成長のための時間(勉強、スキルアップなど)を設ける
こうして自分自身の生活や興味を大切にすることで、恋愛に埋没せず、より魅力的な自分でいられます。それは結果的に、恋愛関係の質も高めることにつながるのです。
感じている不安を素直に伝える
「彼氏を可愛いと思ったら終わり」という言説に不安を感じているなら、その気持ちを彼に正直に伝えてみるのも一つの方法です。もちろん、責めるような言い方ではなく、自分の気持ちを素直に表現しましょう。
例えば: 「最近、あなたの○○な仕草がすごく可愛いと思うんだけど、それって恋愛感情が変わってきているのかなって少し不安になったりするの。でも、好きな気持ちは変わらないよ」
このように素直に気持ちを共有することで、二人の関係性についての対話が生まれます。彼からすれば「可愛いと思われること」は必ずしも否定的なことではないかもしれません。お互いの気持ちを確認し合うことで、関係性への理解が深まるでしょう。
統括:「彼氏を可愛いと思ったら終わり」という言説に振り回されすぎないで
最後に大切なことは、ネット上の言説に振り回されすぎないことです。「彼氏を可愛いと思ったら終わり」という考え方は、あくまでも一部の人の経験や意見に基づいたものであり、すべての恋愛関係に当てはまるわけではありません。
恋愛感情は人それぞれ異なりますし、時間とともに変化するのも自然なことです。初期の「ドキドキ」だけが恋愛ではなく、相手を「可愛い」と思えるような親密さや安心感も、長く続く関係には必要な要素です。
大切なのは、お互いを尊重し、コミュニケーションを大切にしながら、二人にとって心地よい関係性を模索していくことではないでしょうか。「可愛い」と感じる気持ちも、「かっこいい」と感じる気持ちも、どちらも愛情の形として受け入れていけるといいですね。
あなたの恋愛が、SNSの言説に左右されることなく、お二人にとって最も自然で心地よいものでありますように。不安を感じたときは、ぜひこの記事を思い出してください。彼氏を「可愛い」と思うことは、決して恋愛の終わりではなく、新たな関係性の始まりかもしれませんよ。