結婚生活を送る中で、パートナーとの性生活に悩みを抱える女性は少なくありません。特に「旦那とはセックスしたくないけど、他の人とはしたい」と感じることがあるかもしれません。そんな気持ちに罪悪感を抱いたり、自分を責めたりしていませんか?実はこの感情は、多くの女性が経験するものなのです。
今回は、そんな複雑な気持ちの原因と向き合い方について、一緒に考えていきましょう。
【体験談】「旦那とはしたくないけど他の人とはしたい」と考えている女性は多い
あなたが今、「旦那とはセックスしたくない」と感じているなら、決して一人ではありません。多くの女性たちが同じ悩みを抱えています。ここでは、実際にそう感じている女性たちの声を紹介します。あなたの気持ちに共感できるものがあるかもしれませんね。
好きだけどしたくない
「夫のことは心から愛しているし、一緒にいるのは幸せ。でも、セックスとなると気が進まない…」
結婚5年目の佐藤さん(32歳)はこう話します。「夫は優しくて頼りになる人。でも、セックスに関しては情熱が冷めてしまった。他の男性を見ると『あの人とならどうだろう』と想像してしまうことがあります。自分でも複雑な気持ちです」
このように、パートナーへの愛情はあるのに性的な欲求が一致しないというのは、実はよくあることなのです。
一生やりたくない
「正直、もう夫とセックスするのは一生やめたいと思っています」
子育て中の田中さん(36歳)は、こう打ち明けます。「出産してから体の感覚が変わったのか、セックスに対する興味がなくなりました。でも、たまに映画やドラマで魅力的な俳優を見ると、ドキッとすることはあります。自分でも矛盾を感じますが、夫に対してだけそういう気持ちが湧かないんです」
出産や育児によって女性の身体や心は大きく変化します。そんな中で性欲が減退するのは自然なことです。
下手だからしたくない
「夫のテクニックに不満があって、セックスが楽しめない」
結婚2年目の山田さん(28歳)は、夫との性生活にストレスを感じています。「何度か言い方を変えてアドバイスしてみたけど、うまく伝わらなくて…。でも、以前付き合っていた彼氏とは満足できていたから、私自身に問題があるわけじゃないと思うんです」
相性やコミュニケーションの問題で、セックスが満足できないものになってしまうこともあります。
したくないけど離婚は嫌
「セックスレスが原因で離婚したいとは思わない。でも、このままでいいのかな…」
40代の鈴木さんは15年の結婚生活を送っていますが、ここ5年ほどセックスレス状態が続いています。「子どもたちもいるし、夫婦としての生活は安定している。ただ、女性として見られていない気がして寂しい時もあります。他の男性から関心を持たれると、うれしく感じることがあって…」
家族としての絆は強くても、夫婦としての関係に物足りなさを感じるというジレンマは多くの女性が経験しています。
家族だからこそ気持ち悪いと思ってしまう
「長年一緒に生活していると、兄弟のような関係になってしまって…」
小林さん(33歳)は結婚7年目で、こう感じています。「毎日顔を合わせて、お互いの嫌な部分も知っている。トイレの音まで聞こえる関係で、どうしてもロマンスが薄れてしまう。でも、職場の人やたまに会う友人の夫に魅力を感じることがあって、自分でも複雑です」
日常生活を共にすることで、どうしても異性としての魅力が薄れてしまうこともあるのです。
旦那としたくないと妻が考える理由

なぜ「旦那とはセックスしたくない」と感じるのでしょうか?その背景には様々な要因が絡み合っています。ここでは、多くの女性が経験する理由について掘り下げてみましょう。自分の気持ちと重なる部分があれば、「私だけじゃないんだ」と少し安心できるかもしれませんね。
出産によるホルモンバランスの変化や性欲の減少
出産は女性の身体に大きな変化をもたらします。特にホルモンバランスの変化は、性欲に直接影響することがあります。
産後は、授乳によるプロラクチンの分泌が増加し、エストロゲンの分泌が減少します。このホルモンバランスの変化により、性欲が自然と低下することが多いのです。また、出産による身体的なダメージからの回復途中であることや、睡眠不足による疲労感も性欲減退の原因となります。
「子どもが生まれてから、自分の体が以前とは違うように感じる」「疲れていて、そんな気分になれない」という声は珍しくありません。これは身体的な変化による自然な反応なのです。
育児や家事への負担に関して旦那に不満を抱いている
子育てや家事の負担が妻に偏っていると、パートナーへの不満が性生活にも影響します。
「一日中子どもの世話と家事で疲れ果てているのに、夫は『今日はどう?』と誘ってくる。手伝ってくれないのに、それだけは求めてくる」という不満は多くの女性が抱えています。
特に、家事や育児の分担に不公平さを感じている場合、その不満がパートナーへの性的な関心の低下につながることがあります。愛情表現としてのセックスよりも、まずは日常生活での協力や思いやりを求める気持ちが強くなるのは自然なことです。
旦那の外見の変化や体臭が気になっている
結婚後、お互いの生活習慣が変化することで、外見や体臭に変化が生じることもあります。
「結婚前はスマートだった夫が、すっかり太ってしまった」「加齢とともに体臭が変わった気がする」など、パートナーの身体的変化に違和感を覚える女性も少なくありません。
人間は視覚や嗅覚など、五感で相手を感じる生き物です。そのため、これらの変化が性的魅力の低下につながることは珍しくありません。特に女性は、視覚よりも嗅覚や触覚などの感覚が性的興奮に影響することが多いといわれています。
旦那との行為がマンネリ化して飽きている
長年のパートナーとの性生活では、ルーティン化してしまうことがあります。
「いつも同じパターンで、もう何が起こるか分かりきっている」「新鮮さがなく、ただの作業になっている」という声は、長期的な関係においてよく聞かれます。
人間の脳は新しい刺激を求める傾向があります。同じパターンの繰り返しでは、どうしても興奮や期待感が薄れてしまうのです。他の人に魅力を感じるのは、その「未知」や「新しさ」への憧れが大きな要因かもしれません。
相手本位のセックスに嫌気が差している
パートナーの満足だけを優先したセックスは、女性にとって大きなストレスとなります。
「自分の気持ちや快感よりも、夫の満足が優先される」「こちらの希望を伝えても聞いてもらえない」という経験をしている女性は少なくありません。
女性の性的満足には、身体的な刺激だけでなく精神的な繋がりや安心感も重要です。一方的なセックスが続くと、次第に「義務」や「負担」と感じるようになり、自然と避けたい気持ちが強くなります。
旦那としたくないと感じた際の対処法
「旦那とセックスしたくない」と感じることは、決して異常なことではありません。では、そう感じたときに、どのように対処すればよいのでしょうか?ここでは、夫婦関係を大切にしながら、性生活の悩みと向き合うための方法をご紹介します。無理をせず、自分のペースで試してみてくださいね。
別日を提案して頻度をコントロールする
セックスへの気分が乗らないときに無理をすると、ますます嫌悪感が強くなることがあります。そんなときは、丁寧に別の日を提案してみましょう。
「今日はとても疲れているから、週末にゆっくりと時間を取りたい」というように、単に拒否するのではなく、具体的な代替案を提示することで、パートナーも理解しやすくなります。
頻度をコントロールすることで、「義務」ではなく「特別な時間」としてセックスを捉え直す機会にもなります。また、前もって日を決めておくことで、心の準備をする時間も持てるでしょう。
セックス以外のスキンシップを増やす
性的な関係だけがパートナーとの親密さを表現する方法ではありません。ハグや手を繋ぐ、マッサージをするなど、日常的なスキンシップを増やすことで、親密さを保ちながらプレッシャーを軽減できます。
「今日はセックスではなく、一緒にお風呂に入ろう」「マッサージし合おう」など、性的でないスキンシップの提案をしてみましょう。
こうした触れ合いが、自然と性的な親密さにつながることもあります。何より、スキンシップを通じて感じる安心感や信頼感は、夫婦関係の基盤を強くします。
丁寧な言葉で気持ちを伝える
セックスについての会話は難しいものですが、オープンなコミュニケーションが問題解決の第一歩です。
「最近、体調や気持ちの面で性欲が減っていて、それを理解してほしい」というように、自分の気持ちを「私は〜と感じている」という形で伝えると、相手を責めることなく自分の状態を説明できます。
また、「あなたのせいではない」ということを伝えることも大切です。多くのパートナーは、セックスを拒否されると自分が拒絶されたと感じてしまうことがあります。お互いの理解と尊重が、問題解決への近道となるでしょう。
家事や育児の協力を求める
性生活の悩みの背景に、家事や育児の負担がある場合は、その点について率直に話し合うことも重要です。
「毎日の疲れが性欲に影響していると感じる。家事や育児をもう少し分担できると、もっとリラックスできると思う」というように、具体的に協力を求めましょう。
パートナーが家庭内の責任を積極的に担うようになると、妻への尊敬や感謝の気持ちが高まり、それが性的な魅力の再発見につながることもあります。また、妻側も心身の余裕ができることで、セックスへの関心が自然と戻ってくる可能性もあります。
統括:「旦那とはしたくないけど他の人とはしたい」と思ってしまうことは仕方ない
最後に、大切なメッセージをお伝えします。「旦那とはセックスしたくないけど、他の人とはしたい」と感じることは、決して異常なことではありません。むしろ、長期的な関係において自然に生じる感情なのです。
人間の性的欲求や魅力は複雑で、様々な要因に影響されます。新しさへの憧れや、日常の中で失われるドキドキ感を求める気持ちは、誰にでもあるものです。
大切なのは、その感情に対して罪悪感を抱きすぎないことです。感じている気持ちを認めた上で、パートナーとの関係をどう育んでいきたいかを考えていきましょう。
一時的な感情と長期的な幸福のバランスを考え、自分自身にも正直に、そしてパートナーとも誠実に向き合うことが、より健全な関係につながります。あなたの選択が、あなた自身の幸せにつながりますように。