妊娠という、人生でとても特別な時間。お腹の中で新しい命を育む喜びを感じる一方で、心や体には様々な変化が訪れますよね。そんなデリケートな時期に、一番そばにいてほしい旦那さんの態度が以前と違う…特に、夜の生活で求められなくなると、「どうしてなんだろう？」「もしかして、私の女性としての魅力がなくなっちゃったのかな…」なんて、不安や寂しさを感じてしまうのは、決してあなただけではありません。
この記事では、妊娠中に旦那さんがなぜ求めてこなくなるのか、考えられる主な理由を一緒に探っていきます。そして、あなたが今感じている不安や疑問に優しく寄り添いながら、この大切な時期の夫婦関係をより良く保つためのヒント、さらには心配になる「産後セックスレス」を防ぐために、今からできることを具体的にお伝えしていきます。一人で悩まず、まずはこの記事を読んで、少し心を軽くしてみませんか？
なぜ？妊娠中に旦那さんが求めてこない7つの理由
旦那さんが急に求めてこなくなった…。その理由を考えると、ついネガティブな想像ばかりが膨らんでしまうかもしれません。でも、ちょっと待ってください。実は、旦那さんなりの深い愛情や、あなたと赤ちゃんを大切に想う気持ちが隠れていることも多いのです。不安になる前に、まずは考えられる理由を一緒に、冷静に見ていきましょう。
理由1：あなたと赤ちゃんの体を最優先に考えている
一番に考えられるのは、旦那さんがあなたの体と、お腹の中にいる大切な赤ちゃんを心から気遣っているケースです。妊娠中は、特に初期や臨月が近づく後期など、体調が不安定になりやすいですよね。旦那さんは「今はデリケートな時期だから無理をさせたくない」「万が一、赤ちゃんに何かあったら大変だ」という強い思いやりから、あえて性的な接触を控えているのかもしれません。
あなたが「体調は大丈夫だよ」と伝えたとしても、旦那さんの中では心配な気持ちが勝っている可能性があります。これは、あなたを大切に思うからこその行動とも言えるでしょう。
理由2：「パパ」になることへの戸惑いやプレッシャー
旦那さんにとっても、「父親になる」ということは人生の大きな転機です。喜びと同時に、これから家族を支えていくことへの責任感や、「良い父親になれるだろうか」というプレッシャーを感じている可能性があります。そうした気持ちが、性的なことよりも「家族を守らなければ」「仕事を頑張らなければ」という意識を強くさせ、結果として性欲が減退してしまうことがあるのです。
また、あなたを「愛する妻」としてだけでなく、「大切な子供の母親」として強く意識し始めることで、これまでと同じように性的な対象として見ることへの戸惑いを感じている旦那さんもいます。
理由3：妊娠による体の変化への戸惑い
日々大きくなっていくお腹や、ふっくらとしていく体つき。妊娠による体の変化は神秘的ですが、旦那さんにとっては未知の変化であり、どう接したら良いのか分からず、戸惑っている可能性もあります。「お腹を圧迫してしまったらどうしよう」「痛い思いをさせたくない」など、あなたを傷つけたくない、負担をかけたくないという優しさから、触れること自体をためらってしまう旦那さんも少なくありません。決してあなたの魅力がなくなったと感じているわけではなく、変化に対するデリケートな反応なのかもしれません。
理由4：性的な知識不足や誤解
意外かもしれませんが、妊娠中のセックスに関する正しい知識を持っていない旦那さんもいます。「妊娠中は絶対にセックスをしてはいけないものだ」と誤解していたり、「お腹の赤ちゃんに何か悪い影響があるんじゃないか？」と漠然とした不安を抱えていたりするケースです。
実際には、経過が順調であれば、安定期など多くの時期でセックスは問題ないとされています（もちろん、医師への確認は大切です）。この場合は、正しい情報を夫婦で共有することで、旦那さんの不安が解消され、状況が変わる可能性があります。
理由5：仕事の疲れやストレス
「これから家族が増える。自分がしっかり支えなければ！」と、旦那さんはいつも以上に仕事に打ち込んでいるのかもしれません。その結果、心身ともに疲れが溜まり、ストレスを感じている可能性もあります。疲れやストレスは、性欲を低下させる大きな要因の一つです。
この場合、あなたへの愛情が薄れたわけではなく、単純にエネルギーが仕事やプレッシャーに向いているだけかもしれません。まずは旦那さんの体調や心の状態を気遣い、「いつもお仕事お疲れ様」といったねぎらいの言葉をかけてあげることも大切です。
理由6：単純な性欲の波
男性の性欲は、体調や精神状態、環境などによって波があります。女性に生理周期があるように、男性にも性欲が高まる時期とそうでない時期があるのです。たまたま、旦那さんの性欲が落ち着いているサイクルと、あなたの妊娠期間が重なっただけ、という可能性も考えられます。特に他に思い当たる理由がない場合は、一時的なものであることも少なくありません。
理由7：浮気の可能性は？
これは、最も考えたくないし、そうであってほしくない理由ですよね。残念ながら、可能性が全くゼロとは言い切れません。しかし、すぐに「浮気だ！」と決めつけるのは避けましょう。これまで見てきたように、旦那さんが求めてこない理由は他にもたくさん考えられます。
もし、求めてこないだけでなく、急に態度が冷たくなった、スマホを肌身離さず持つようになった、帰りが遅くなることが増えたなど、他に具体的な不審な点がある場合は、冷静に状況を見極める必要があります。ですが、まずは他の可能性を探り、夫婦でコミュニケーションをとることが何よりも大切です。
妊娠中に求めてこない旦那とは産後セックスレスのリスクが高い？
「妊娠中がこんな感じだと、赤ちゃんが生まれた後も、ずっとこのままなのかな…」そんな漠然とした不安を感じている方もいるかもしれませんね。確かに、妊娠中の夫婦の関わり方が、産後の関係性に影響を与えてしまう可能性はあります。でも、大丈夫。産後のセックスレスを防ぐために、今からできることもちゃんとあります。
妊娠中のコミュニケーション不足が産後の溝に？
妊娠中に、旦那さんがなぜ求めてこないのか、その理由についてきちんと話し合えず、お互いの気持ちにすれ違いが生じたまま出産を迎えてしまうと、産後、その溝がさらに深まってしまう可能性があります。あなたが抱えている不安や寂しさを、旦那さんに理解してもらえないまま溜め込んでしまうと、赤ちゃんのお世話で大変な時期に、夫婦関係がさらにギクシャクしてしまう…なんてことにもなりかねません。
出産後の生活変化とセックスレス
赤ちゃんが生まれると、生活は一変します。昼夜問わずの授乳やおむつ替えによる慢性的な睡眠不足、慣れない育児による心身の疲労、ホルモンバランスの急激な変化、そして何よりも赤ちゃん中心の生活リズム…。正直、セックスどころではなくなってしまう状況が続くことも珍しくありません。
もし、妊娠中からスキンシップ不足やすれ違いが続いていると、こうした産後の様々な要因と相まって、気づけばセックスレスが当たり前になってしまう…というリスクは、残念ながら高まってしまいます。
今からできる！セックスレスを防ぐためのコミュニケーション
産後のセックスレスを防ぐための一番の鍵は、やはり「コミュニケーション」です。妊娠中の今だからこそ、時間をとって話し合うことが大切になります。
「どうして最近、求めてくれないの？」と直接的に聞くのが難しいと感じるなら、「最近、なんだか寂しいなと感じることがあるんだけど…」というように、まずはあなたの素直な気持ち（「私」を主語にしたIメッセージ）から伝えてみるのはどうでしょうか。そして、旦那さんがどう感じているのか、どんなことを考えているのかも、決めつけずに、丁寧に耳を傾ける姿勢が大切です。話し合うことで、お互いの誤解が解けたり、旦那さんの意外な本音を知ることができたりするかもしれません。
セックスだけが愛情表現じゃない！スキンシップの大切さ
妊娠中の体調や、旦那さんの気持ちによっては、セックスをすることが難しい時期もあるかもしれません。でも、忘れないでください。愛情を伝え合う方法は、セックスだけではありません。
たとえば、ぎゅっとハグをする、手をつなぐ、隣に座ってそっと寄り添う、肩や背中をマッサージし合う…そんな、セックス以外のスキンシップを大切にしましょう。肌と肌が触れ合うことで、安心感や幸福感をもたらす愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌されると言われています。言葉がなくても、温かいぬくもりを通して、お互いの愛情や心のつながりを確かめ合うことができるのです。
求めてこない旦那との絆を再度深めるために、妊娠中にできること
抱えている不安を少しでも軽くして、赤ちゃんが生まれた後も、夫婦としてより良い関係を築いていくために。妊娠中の今だからこそ、意識してできることがあります。難しく考えすぎず、小さなことからで大丈夫。具体的なアクションを起こして、夫婦の絆をさらに深めていきましょう。
まずは素直な気持ちを伝えてみる
一番大切なのは、あなたが感じている「寂しい」「不安だ」という気持ちを、旦那さんに伝えることです。ただし、感情的に「どうして〇〇してくれないの！」と責めるような言い方（Youメッセージ）は、相手を追い詰めてしまう可能性があります。そうではなく、「最近、あまり触れ合えなくて、私は少し寂しいな」「〇〇だと、ちょっと不安に感じちゃうな」というように、「私」を主語にして、あなたの気持ち（Iメッセージ）として伝えてみましょう。
伝えるタイミングも大切です。お互いにリラックスしている時、例えば食後や寝る前など、穏やかな雰囲気の時を選んでみてください。直接話すのが緊張するなら、手紙やLINEなどで、気持ちを整理してから伝えるのも良い方法です。
二人の時間を作る工夫
赤ちゃんが生まれると、夫婦水入らずの時間は、本当に貴重なものになります。今のうちに、意識して二人の時間を作るように心がけましょう。体調が良い日には、近所のカフェでゆっくりお茶をする、好きな映画を一緒に観る、穏やかな日に公園を散歩するなど、ほんの少しの時間でも構いません。
「パパ」「ママ」になる前の、夫婦二人だけの時間を楽しむことで、恋人だった頃のような新鮮な気持ちを思い出したり、お互いをパートナーとして再確認したりする、良いきっかけになるはずです。
意識的にスキンシップを増やす
セックスが難しい状況でも、日常の中でのちょっとしたスキンシップは、意識すれば増やすことができます。「おはよう」「おやすみ」のキスやハグはもちろん、ソファでテレビを見ている時に隣に座って肩を寄せ合う、歩く時にそっと手をつなぐ、寝る前に背中をさすり合う…など、何気ない瞬間に触れ合うことを大切にしてみてください。
言葉にしなくても、「あなたのことを大切に想っているよ」という気持ちが伝わり、安心感や愛情を育むことができます。
感謝の気持ちを言葉で伝え合う
毎日一緒にいると、つい当たり前になってしまいがちですが、「ありがとう」の気持ちを、きちんと言葉にして伝え合うことは、とても大切です。「いつもお仕事頑張ってくれてありがとう」「重い荷物を持ってくれて助かったよ」など、具体的に伝えることで、旦那さんも「自分のことを見てくれているんだな」と感じ、嬉しく思うはずです。
お互いのがんばりを認め、ねぎらい合う言葉は、夫婦の潤滑油のようなもの。感謝の気持ちを伝え合う習慣は、きっと二人の関係をより温かいものにしてくれます。
専門家への相談も選択肢に
いろいろ試してみても、どうしても夫婦だけで解決するのが難しいと感じる場合や、旦那さんの落ち込みが激しいなど、心配な状況が続く場合は、一人で抱え込まずに、専門家の力を借りることも考えてみてください。
かかりつけの産婦人科の助産師さんは、妊娠中の夫婦関係の悩みにも詳しいことが多いです。また、地域の相談窓口や、夫婦カウンセラーなどに相談してみるのも良いでしょう。第三者の客観的なアドバイスをもらうことで、問題解決の糸口が見つかることもあります。
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。妊娠中に旦那さんが求めてこなくなる…というのは、実は決して珍しいことではない、ということが少しお分かりいただけたでしょうか。その背景には、あなたや未来の赤ちゃんへの深い愛情や、父親になることへの真剣な想い、あるいは単なる心身の疲れなど、本当に様々な理由が考えられるのです。
一番大切なのは、旦那さんと正直な気持ちで向き合い、コミュニケーションをとることです。「どうして？」と直接聞けなくても、「私はこう感じているよ」と伝えることから始めてみませんか。
言葉で伝えるのが難しければ、まずはそっと手をつないだり、隣に寄り添ったりすることからでも大丈夫。スキンシップや、意識して作る二人の時間を通して、心のつながりを確かめ合いましょう。愛情を表現する方法は、セックスだけではありません。
妊娠期間は、赤ちゃんを迎える準備をする期間であると同時に、夫婦が新しい「家族」としての形を築いていくための、とても大切な時間でもあります。お互いを思いやり、時にはぶつかりながらも支え合い、この特別な時期を乗り越えていってください。
あなたの心と体が、少しでも穏やかで、温かい愛情に満たされたマタニティライフを送れることを、心から願っています。